診察室
クリニックの経営方針、診察方針によっても変りますが、
分娩をメインにする場合、診察室は少なくとも、2つは欲しいと思います。
予算や面積に余裕がある場合は3つあるとよいですね。
すべての診察室をドクター診察を行う場合や、1つはドクター診察、
もうひとつは、助産師外来や栄養士外来を行う場合等にも対応できます。
診察室の間の壁は天井までふさがったものとし、隣の声が聞こえにくいような配慮が必要です。
また、診察室にスピーカーを取り付け、小さな音で音楽を流すと、患者さんの緊張も和らぎ、
隣の声もあまり気にならなくなります。
また、スタッフ通路側も壁と扉で区切ると完全個室になり、よりプライバシーが保てますが、
看護師などスタッフの配置や全体面積の関係もありますので、十分な検討が必要です。
また、おなかのエコーは診察室にベッドを置いて同じ部屋で行う形が多いですが、
エコー室を別に設けて、ドクターが部屋を移って検査したり、技師さんに検査を依頼するなどして、
患者さんの着替え等の時間を短縮し、合理的に多くの患者さんを診察できるようにして、
患者さんの待ち時間を短縮する方法もあります。
診察室、エコー室の大きさは、患者さんが入る扉や壁の位置、職員の同線、
診察机、処置ベッド、検査機器の設置位置や方向などによって変化し、
4Dエコーのように、機器自体が大きいものもありますので、注意が必要です。
最も重要な部分ですので、診察室内のレイアウトを検討しながら慎重に大きさを決める必要があります。
また、不妊治療を行う場合は、お産の患者さんと不妊治療の患者さんの待合が、同じにならないように、
不妊治療用の診察室が欲しいところです。
やはり、患者さんの心理的な負担を少しでも、減らしたいですね。